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作曲と編曲

作曲と編曲について、思うところがあるのですが、
どうも世の中の認識としては「作曲」の方が上であって、
「編曲」の方が下のように、みられている気がするのです。

編曲(アレンジ)というのは、あるメロディを目的に沿ってアレンジして
いくわけですが、やっていることは作曲と殆ど変わりありません。

一旦、正解として製品化された曲を、
別のイメージを持たせて、再び世にリリースするわけですから、
むしろ、編曲の方が技術がいるかもしれません。
「原曲よりヒドいアレンジだ」なんて言われたくありませんし。。。

作曲は、自分の好きにやっていい時もありますし、
自分のプロジェクトであれば好き勝手にできる部分が大きいですが、
編曲は、依頼された時点でほぼ方向性が定まってますので、
その方向性に落とし込む技術が必要となってきます。

例えばアイリッシュ、ケルトっぽくアレンジするなら、
ケルト音楽を学ばないとアレンジできないわけですから、
常にアレンジを学ぼうという姿勢が大事ではないでしょうか。

結局、いろんな曲にアレンジできるってことは、
いろんな曲が書けるのと同義であると思うし、
いろんな曲を書ける人はアレンジ能力も高いでしょう。

つまり、
「アレンジ能力を高めることは、作曲能力を高める」
ことになると思うのですが、世の人の関心というのは、
「編曲よりも作曲の方が上」という見方に押し流されているように
感じられます。作曲と編曲は表裏一体なのですが。。。

なぜ、このように感じるかと言うと、拙著の売れ行きを眺めても
明らかです。コード作曲法のほうがコード編曲法の2倍のペースで
売れています。これはやはり、編曲よりも作曲のほうが上という
見方が根底に流れているのではないかと思うのです。

作曲なんて簡単です。鼻歌でメロディを奏でても作曲です。ですが、
アレンジはどうでしょう?ケルトのような民族音楽へのアレンジ、
ロックへのアレンジ、ファンクへのアレンジ、ジャズへのアレンジ、
さまざまなアレンジの仕方を押さえておかないと、のちのち、
困る状況がおきてくるでしょう。特に作曲を仕事にする場合は。
アレンジでは、それぞれの楽器の演奏についても、押さえておかないと
いけません。

歌モノの作曲家には、メロディを歌いながらピアノ伴奏を録音して
曲をつくって、アレンジは誰かに丸投げという人もいます。
ぱっと曲が浮かんだらおそらくその作曲の作業には30分もかからない
場合もあるでしょう。

作曲と編曲、どちらが時間と手間がかかるかと言えば、間違いなく
編曲ではないでしょうか。
自分がやったことのないジャンルへのアレンジをする場合、
まず勉強するところから始めないといけないわけで。。。







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8件のコメント

[C1786] 全く以て…

仰るとおりだと思います。

正に実感として。

それに、メロ譜を書くより、三段譜を書く方が数倍、スコアを書く方が数十倍「楽しい」ですよね。

勿論、苦労も比例しますが(笑)。

「作曲」って、とりあえず頭の中でオケが鳴っている状態でするものだと思っています。

その意味で、「コード作曲法」は「編曲」側からのアプローチで「作曲」を導く名著でよね。
  • 2013-03-01
  • maruzoku
  • URL
  • 編集

[C1788] ===maruzokuさんへ===

ありがとうございます!

>メロ譜を書くより、
>三段譜を書く方が数倍、
>スコアを書く方が数十倍「楽しい」

ホントですね、それだけ手間もかかりますし。。。

「作曲が編曲より上」に見られちゃうのは、
しょうがない部分もありますが、アレンジャーの腕が
あってこその音楽と、思っちゃいます。

[C1790]

本当ですよね!
一般人から見た作曲って、作曲+編曲っていうイメージですよね。

一つ質問があるのですが、私はクラブ系のトラック(オケというのでしょうか、、)を制作しています。それをシンガーさんに提供したりしたいので、事務所にデモとして送っていきたいなと思っているのですが、

その場合はメロディーを付けた状態で送った方が良いのでしょうか?
また、付ける場合は、フルコーラスの仮歌を付けた方がいいのでしょうか?

歌分野(音楽的にもまだまだですが)にはまったく知識がありません。歌にも自信が無いですし、歌詞が無い状態での歌メロの付け方も分かりません。

お時間があれば、あどばいすを頂けるでしょうか?

[C1791] ===yoheyさんへ===

こんばんは、
間違いなく歌モノには「仮歌」を付けた方が良いでしょう。
歌詞は暫定的でも構わないと思います。
ガイド的なピアノとかエレピのメロディを付けて「歌モノのつもりです」
という人がいますが、これでは何がやりたいのか全く意図が伝わらないでしょう。

また、「歌モノやりたいのに歌に自信がない」というのは
「ギタリストになりたいのにギターが弾けない」という状態に
近いと思うのです。自信が持てるまで積極的に歌うことで、
説得力のあるメロディが作れるようになると思います。

大学の後輩に松本良喜くんという人がいまして、
柴咲コウなどの曲を書いてるのですが、彼がデモテープ作るのに
女性の曲であっても、自分でピアノ弾きながら歌って、
それを録音するだけだそうです。

つまり、すごく短い時間でデモテープが完成すると思うんですが、
彼は非常に歌がうまく、ピアノの演奏も素晴らしいのです。
だから余計なアレンジしなくても、デモが通ってしまうわけで、
結局は「弾き語り」が一番強いと思います。

っで、どうしたら歌メロディが作れるようになるかと言えば、
やっぱり、歌うことが好きで、毎日歌っていれば、作れるように
なると思うんです。僕もわりと歌うのが好きで、歌モノ作る時は
打ち合わせの帰り道、自転車に乗りながら、歌いながら考えます。

また、歌うのが苦手なら、仲の良いボーカリストに頼むという方法もあります。
この↓「風の吹く街」は20代後半に作りましたが、この曲を作ってみて、
僕自身、歌うことへの自信を持てるようになりました。
この頃は、自分の声に強いコンプレックスを感じていました。

https://soundcloud.com/macky164/kaze-no-fuku-machi

当時、ボーカリストは何人か知り合いがいましたが、
この曲は「高田みち子(ミッチャン)」に歌ってもらおうと決めて作りました。
歌い手の声質やイメージによって曲調も変わると思うので、
たくさんのボーカリストと知り合いになっておくことも大事かと思います。

音楽事務所にデモを送る場合には、冒頭に書きましたように、
不完全な状態で「歌モノのつもりです」みたいな曲を送ってしまうと
取り合ってくれないと思います。
相手に「いい歌だなあ〜」って思わせるには、どうしたらよいのか、
考えてみれば、自然と答えが見つかるはずです。

[C1792] fujimakiさんへ

お返事有難う御座います!本当に勉強になります!

お話を聞かなかったら、ピアノなんか鳴らして、歌モノのつもりのデモを送っていた所です。

>「歌モノやりたいのに歌に自信がない」というのは
「ギタリストになりたいのにギターが弾けない」という状態に
近い

確かにそうですよね!歌の練習から始めたいと思います!
 
あと、いくつか質問があるのですが、女性アーティスト宛にデモを送る場合、もちろん女性のkeyで歌った仮歌でないと不親切になってしまいますよね?

あと、仮歌には、コーラスとかも重ねた方が良いのでしょうか?

図々しく何度も質問してすいません!
  • 2013-03-06
  • youhei
  • URL
  • 編集

[C1793] ===yoheyさんへ===

こんばんは、いえいえ!

>歌の練習から始めたいと思います!

↑ぜひぜひ!!

女性アーティスト宛にデモを送る場合は、
そのアーティストに似た声質の女性のボーカルで
仮歌を入れた方が丁寧であると思います。

音域はもちろん守った方がいいですが、歌い手によって
微妙に差がありますので、きちんとそのアーティストの音域を
リサーチした方がよろしいです。

コーラスは、歌をより良く聴かせるために必要であれば、
入れた方が良いです。「ああ、良い曲だね」って思えるデモを
作るには、仮歌を歌う人のレベルも関係してくると思います。

また、現代ではMelodyneでの修正が可能であったり、
ボーカロイドを使うこともできます。僕自身も楽曲コンペなどに
応募する時はMelodyneで自分の仮歌を修正します。
その甲斐あってか「前略、露天風呂の上より」などコンペで
とおってます。つまり、
編集能力によって楽曲のクオリティが上げられると思います。

頑張ってくださいね、応援していますよ!

[C1794] Fujimakiさんへ

なるほど!!ありがとうございます!!
質問させて頂いて良かったです!非常にタメになりました!
応援しているなんてお言葉、すごく有り難いです泣
藤巻さんの書籍を買って、音楽偏差値を上げて行きたいとお思います!
  • 2013-03-08
  • youhei
  • URL
  • 編集

[C1795] ===youheiさんへ===

ぜひまた、お気軽にご質問ください。

じつは、ご質問は僕自身にとっても非常にためになりますので、
ありがたいことなのです。

「音楽偏差値を上げて行きたい」←素晴らしいですね!

ではでは、今後とも、よろしくお願いします!

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[  Hiroshi  Fujimaki  ]

Author:[ Hiroshi Fujimaki ]
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