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「コード編曲法」へのご質問<ブルーノートについて>

コード編曲法に関するご質問を頂きました。

編曲法「Funk」で、なぜ白鍵の7音が使えるコードワークが
A7, D7, E7なのかわからないのですが、解説がどこかにございませんか?


っというわけで、ここで補足いたします。
p64 LESSON2では、A7から始まるブルースのコードワークに対して
さまざまなスケールを試しています。

Ex-01 Aマイナーペンタトニック「ラ・ド・レ・ミ・ソ」
Ex-02 ブルーノート絡みのAマイナーペンタトニック「ラ・ド・レ・ミ♭・ミ・ソ」

これらのスケールはA7、D7、E7に対して、違和感なく使えるのは
音声番組からも明らかであると思いますが、Ex-02のスケールは
ブルーノート・スケールとも言えます。

A7、D7、E7に対してAマイナーペンタトニックが使えるというのは、
耳で聞いた判断ではOKであると、納得できると思います。
ですから、ご質問の「なぜ白鍵の7音が使えるコードワークが
A7, D7, E7なのか」という問いには、音声番組が既に答えになっていると
思います。耳で聞いた判断が重要、使えるという事実が重要なわけですが、
コードに対して、メロディの各音がどのようにアプローチしているのか
観察することで答えが見つかるはずです。

Ex-04では「9th絡みのAマイナーペンタトニック・スケール」
「ラ・シ・ド・レ・ミ・ソ」を使用していますが、これは限りなく、
ハ長調メジャースケールに近いです。ですから「ハ長調の四抜き音階」
と呼んでいます。では、ハ長調の7つの音すべてを使ったらどうなるか、
Ex-05で実験しています。

実験を聞いてもらうと、どのスケールが問題であるか、一目瞭然であると
思いますが、結局は、五音音階の方が、七音音階よりも音数が少ないぶん、
コードとのぶつかりが予め避けられているのだと感じます。

 それで、どうしてA7、D7、E7のコードワークに対して、
Aマイナーペンタトニックが使えるのかといえば、ブルースの曲を
よく聞いてみると、ほとんどが、このようになっているのが
分かるでしょう。
 例えば、C7、F7、G7のブルースのコードワークだったら、
Cマイナーペンタ・トニックを使っているのが殆どです。
 D7、G7、A7のブルースのコードワークだったら、
Dマイナーペンタ・トニックを使っているのが殆どです。
もちろんブルーノートを絡めたペンタトニック・スケールですね。

つまり○メジャーコードや○ドミナント・コードで
○マイナーペンタトニック・スケール(ブルーノートを含む)が使えるのです。

(○にはC、D、E、Fなど同じアルファベットが入ります。)

ブルーノートの定義を拙著では、マイナースケールの第五音の
半音下の音だけのように書いていますが、おそらく多くの人は
メジャースケールの第三音、第五音、第七音が半音下がったものが
ブルーノートと捉えていると思います。
つまり、ハ長調 長音階ドレミファソラシに対するブルーノートは
[ミ♭・ソ♭・シ♭]であり、これらは、Cメジャーコードあるいは
Cドミナント7thで使うとブルージーなフレーズが生み出せます。

ですから、これを白鍵上の7つの音に適応して説明すると
イ長調 長音階[ラ シ ド# レ ミ ファ# ソ#]のブルーノートは
[ド・ミ♭・ソ]であり、これらは、Aメジャーコードあるいは
Aドミナント7thコードで使うとブルージーなフレーズが生み出せるわけです。
ブルーノート絡みのAマイナーペンタトニック・スケール
 [ラ・シ・・レ・ミ♭・ミ・]
このスケールは限りなく、ハ長調(イ短調)の7つの音に近いわけですから、
A7、D7、E7でハ長調(イ短調)の7つの音が強引に使える部分があるのです。

もちろん使いやすさはコードワークにも寄るのですが、

ド   = A7の#9th、  D7の7th、   E7の♭13th、
レ   = A7のアボイド、D7の根音、   E7の7th、
ミ   = A7の第五音、 D7の9th、   E7の根音、
ファ  = A7の♭13th、 D7の#9th、   E7の♭9th、
ソ   = A7の7th、    D7のアボイド、E7の#9th、
ラ   = A7の根音、   D7の第五音、 E7のアボイド
シ   = A7の9th、    D7の13th、  E7の第五音

のように白鍵上の7つの音がA7、D7、E7のテンションとして機能します。

↑こんな感じで、7つの音が各コードの構成音もしくはテンションあるいは
アボイドノート、いずれになっているのか、分析すれば、使えるか使えないか、
理解できるでしょう。ただ、フレーズとして経過的に短い音符であれば、
アボイドノートもぜんぜん使えますので、このあたりは、やっぱり、
耳で聞いた判断が重要ではないでしょうか。

他調のブルースのコードワークで、ハ長調の7つの音が使えるのか、
実験してみるのも良いでしょう。つまり、
消去法によって「他の調性では使えないから、これが正解」という
ふうに証明できると思います。

白鍵だけのメロディはブルースのコードワークA7、D7、E7で使えますが、
これよりもハマりの良い、他調のブルースのコードワークは無いはずです。

コード編曲法では音を見つめる姿勢、
実験の仕方をご紹介してますので、読者さんが能動的に音楽を掘り下げて
くださるのが一番うれしいことです。実験の仕方も工夫してアレンジして
みてください。

尚、上記のことに関しまして、連載「現代版楽典講座シーズン3」でも
この先、取り扱う予定で考えていましたので、ぜひ目を通してくださると
嬉しいです。連載では、自然倍音列の音の堆積から結論を導き出したいと
思います。
メジャーコードの第三音の上方に、なぜマイナー3rdを乗っけて大丈夫なのか、
自然倍音列の音の堆積に答えが見つけられるでしょう。

音楽は、同じ問題でも、視点を変えることで、色々な解釈ができるのが
面白いです。











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